もう一丁行きます、3rdアルバム「Parallel World」の全曲解説です。

思いのほか、好意的な反応をいただいている全曲解説。今日は3rdアルバムの紹介をしたいと思います。

Parallel Worldジャケット画像

アルバム「Parallel World」は2018年9月に頒布した3rdアルバム。前作が出来上がった後「次は何をしようか」と色々考えたのですが、僕が好きなメタルやプログレのアーティストが必ず1度は挑戦する「1枚のアルバムで1作品」というのを作りたく、構想と基本的なストーリーを練ってみました。核となる歌詞の部分は誰か専門の方にお願いしないと難しいというのもあって、1stアルバムの「夜明け」の歌詞を書いていただいたひぃ熊さんに1枚丸ごとお願いし、緻密な構成の歌詞を書いていただきました。

ジャケットをお願いしたのは水野色さん。優しい色使いがアルバムの路線ととてもマッチしていると思います。この物語の主人公である「めぐみ」と、並行世界の歌姫である「GUMI」を描いていただきました。

アルバムのストーリーと設定は順次公開します。


アルバムクロスフェード動画

それでは、収録曲の紹介〜♪ 動画はまだ制作を進めている途中で、3曲を除き音声のみです。

♪01. Overture 〜 囚われの歌姫(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

Overture〜囚われの歌姫 歌詞

音が遮断された監獄。その冷たい壁に囲まれた部屋の中で歌姫は歌い続けていた。「この歌よ、誰かに届け」と。

前奏曲。並行世界の歌姫「GUMI」が世界に向けて想いを歌い続けるシーン。シンプルなピアノ演奏で、「希望」を表現しています。

♪02. 歌うたいに憧れて(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ、ボーカロイドアレンジ:甲楽わん)

歌うたいに憧れて 歌詞

めぐみは歌が好きな女子高生。路上で歌う同じクラスのKAKOに憧れを抱き、自分も歌を歌いたいと思いつつも、引っ込み思案の性格からかその一歩が踏み出せない。今日もKAKOの路上ライブを物陰から見ているだけ。いつか夢に踏み出す日は来るのだろうか。

物語の幕開けとなる曲、ニコニコ動画で9000回以上再生されてて感謝に絶えません。舞台は「この世界」。主人公・めぐみの想いを爽やかなサウンドのギターポップで作りました。出来上がった歌詞を見ながら「めぐみって、自分みたいだな」と思ったり思わなかったり。映像に出てくるシンガーソングライターのKAKOさんもモデルがいるのですが、あんな風にしっかりと自分の足で前へ進めるようになりたい(๑╹ω╹๑ )

♪03. おはようの歌(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

おはようの歌 歌詞

「ここなら誰にも聴かれない」。めぐみは雨の降る朝の公園で、小さな声で歌を口ずさむ。

めぐみが唯一歌を歌える場所、朝の人のいない公園が舞台の小品。ストリーミング配信のデータを見てると、この曲人気があるんだよね。小編成のストリングスで編曲した、3拍子の素朴で可愛らしい曲。

♪04. Parallel World(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ、ボーカロイドアレンジ:甲楽わん)

Parallel World 歌詞

「KAKOさん?」めぐみの前に霧の中から女の子が現れる。彼女はクララと名乗り、めぐみの外見と声を聴くと、突然手を取り霧の中へと連れ込もうとした。「GUMIさんを助けて欲しいの! 世界を救うにはあなたの力が必要なの」と言いながら。

物語の重要な展開部。めぐみが並行世界の住人クララと出会い、そして共感を感じるまでを描いたダークなロック曲。ひぃ熊さんの提案で「2人の掛け合いを」という事になり、甲楽わんさんに「GUMI同士でデュエットしている様にお願いします」と無理難題をお願いしたところ、ビックリする様な音源が上がってきて腰を抜かしたのです。

♪05. Day Break Shower(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

Day Break Shower 歌詞

めぐみが連れてこられたのは、彼女が住む世界と似て非なる「並行世界」だった。クララの説明によれば、この世界では 闇の音楽王の不幸の音楽によって人々は支配され、小さな子供までが不幸の音楽を強制されているのだという。

「Day Break Shower」とは、クララが所属している並行世界のレジスタンス組織の名前。クララ目線で、「並行世界の現状」と「縛られた歌への抵抗者」をテーマに描かれた曲です。ひぃ熊さんが「この曲はR&Bにしましょう、ラップも入れましょう」と提案してきて、R&Bを知らない僕はイメージが全く浮かばず、ひぃ熊さんに書いてもらった歌詞を見ながら「た、多分、平井堅さんが歌っているイメージで曲を書けばなんとかなろうだろう……」と散々悩みながらメロディ書いたところ、ひぃ熊さんからどんどんアイデアが出てきてこんなカタチになりました(汗

♪06. みかん色(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

みかん色 歌詞

クララの要請に応えられないめぐみだったが、思うことがあった。世界を救うなんて大きなことはできない、ただ自分が歌うことで、この世界の人と人とをつなぐことができるのでは」と。そうしてめぐみは歌を歌い始めるのだった。

今まで人目につかない場所で小さな声しか歌うことができなかった、めぐみの心の成長を描いた曲。静か目ですが、優しさと暖かさを感じさせる曲になりました。

♪07. フコウノオト 〜 Deep Dark Blue(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

フコウノオト 〜 Deep Dark Blue 歌詞

めぐみの出現に揺れる闇の音楽王の城。狼狽する闇の音楽王に対し、黒幕であるダークノートは冷たく言い放つ。「不幸の音楽の邪魔はさせない。見せしめとして、次の音楽祭の日にGUMI を処刑せよ」と。

敵側となる「ダークノート(ノイズ)」をテーマにした曲。ひぃ熊さんもキャラクター付けに色々困ったらしいのですが、歌詞は人間くさい味付けをしてくれました。僕普段ギターはシングルコイル系のキンキンで軽い音を使うのですが、この曲だけはハムバッカーで低音域の刻みを使い、ドラムもツーバスを入れたりとヘヴィな音作りを心がけました。

♪08. 歌姫の帰還 〜 Thank You For The Music(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

歌姫の帰還 〜 Thank You For The Music 歌詞

音楽祭の日、めぐみたちは音楽王の城へと忍び込み、GUMIの救出に成功する。解放されたGUMIは感謝の歌を歌の女神へと捧げる。闇の音楽王はダークノートの洗脳から解け 我を取り戻し、ダークノートは撤退。並行世界にかつての日々が戻ってきた。

歌姫「GUMI」は救出され、並行世界は歌を取り戻します。獄中で「希望」を歌っていたGUMIが「感謝」を歌う曲。「解放された世界の喜び」を表現するためにミディアムテンポの優しいアコースティックなアレンジを心がけています。

♪09. Nightmare Rhapsody(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

Nightmare Rhapsody 歌詞

GUMIやクララに別れを告げ、夕方になった雨の公園へと戻ってきためぐみ。だが、何かが違っていた。ダークノートはめぐみの住む世界にターゲットを変え、世界を不幸の音楽で染めていたのだ。めぐみはダークノートが陣取るテレビ局のある電波塔へと急いだ。

「え? まだおわってなかったの!?」というバタバタ感を盛り込んだ狂想曲。速いテンポのジャズ系のアレンジ。歌詞の世界がメチャクチャ凝ってて、「憂鬱だけど急がないと……」という状況が目に浮かびますね。。。

♪10. Arrival 〜 解り合うということ(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

Arrival 〜 解り合うということ 歌詞

電波塔でダークノードと対峙するめぐみ。そこへGUMIやクララ、洗脳の解けた音楽王も駆けつける。ダークノートは真の名を「ノイズ」と明かし、「不幸を語る歌こそ人の心に寄り添える。なぜお前たちはそれを排除しようというのか」という。めぐみはダークノートの主張に狼狽するが、GUMIは「私たちも彼らも間違っていない。どちらも人の心に音楽が必要なの」という。

ひぃ熊さんの歌詞解説にも書いてあるのですが「着地点」を目指した曲。「敵をぶっ倒して終わり」ではなく「どうこの世界で共存していくか」を念頭に書いた物語なので、それにふさわしい着地点が描かれていると思います。サウンドは金属的に鳴るギターとピコピコなっているシンセ音との対比で、普通は相入れないものが融合していく様を意図しています。

♪11. ツバサ(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

ツバサ 歌詞

音楽王がめぐみに楽譜を手渡す。「これは今GUMIが言った、歌が心に寄り添うことを曲にしたんだ。これを歌ってみて」 と。めぐみは目の前にいるノイズに向け、楽譜に書かれた曲を歌いだした。

物語のクライマックス、ノイズと和解しためぐみが歌い上げる曲。物語を通して成長しためぐみが、いよいよ羽ばたく心模様を歌詞にしてもらっています。映画の終幕でかかる曲を目指した開放感あふれる編曲を心がけました。

♪12. 歌うたいはここにいる(作詞:ひぃ熊、作曲:みるくかふぇ)

歌うたいはここにいる 歌詞

めぐみは歌うたいへのスタート地点に立っていた。もはや自分がどうして歌を歌うことを躊躇っていたのかは思い出せない。だが「歌うことで人と人とを繋いでいくことができる」、その想いで胸がいっぱいになっていた。

最後の曲は物語の後日談です。「歌うたいに憧れて」と同じメロディ・異なる歌詞で、路上ライブの雰囲気を再現しています。憧れだったKAKOさんと同じ場所に立ち、歌を歌うめぐみの成長を感じて欲しいです。

も、もしアルバムを買っていただけたり、配信で聴いていただけるのであれば…

1stアルバム「ぐみらば」の全曲解説もよろしくお願いします: https://milkcafe.website/blog/commentary_gumilover

2ndアルバム「Two Tone Colors」の全曲解説もよろしくお願いします: https://milkcafe.website/blog/commentary_two_tone_colors

それでは、見ていただいてありがとうございました(๑╹ω╹๑ )